http://tanpen.jp/212/1.html
小説投稿サイトに投稿した1000文字小説です。感想いただけて嬉しかったです。
「ええっ、まだ付き合ってないの?」
友達が迫ってくる。この展開は毎度のことだが苦手だ。
「だから・・・そんなんじゃないんだって」
「そんなん、って何よ、佐藤くんだよ?」「つばさはそれで良いの?」
「うーん・・・」
クラスで一番のイケメン(と私が思っている)佐藤くんとGWに二人でみなとみらいに出かけた。第三者から見れば、高校生の男女が休みに港町、なんて、確かにカップルに見られてもおかしくない。自分でも、そういう年齢だよね、とは思う。ただ、そんなんじゃないんだって。私と佐藤くんとじゃあ釣り合いが合わない、というのもあるけれど、こんな私と一緒にいたのは、幼馴染だから、というだけ。
「二人でどんな話してんの」
「ええっ、あそこのお店美味しそう、とか、天気が気持ちいいね、とか、あっ、でもこの前は・・・」
そういえば、帰りの桜木町駅で珍しく佐藤くんから恋愛のことを聞かれたっけ。
「つばさは恋人とか作ろうとは思わないの」
「んー、いたら楽しいかも、とは思うけど、ちゃんと恋人になれる自信はないですね。私、どんくさいし、なんか、そういうちゃんとした関係にはなりたくないような」
「まあ、難しいよね、たぶん」
イケメンなまま佐藤くんは「おれもそう思うわ」
「それだわ」友達がやれやれ、と首を振る。「そこで、恋人になろうよ、って続くはずだったんだよ、それなのに変な答えをするから」
「いやいや、ないって。それに佐藤くんも、おれもそう思うって言ってた・・・」
「あんたに合わせてくれたんでしょうが」
「いや、でも私なんて『オンナ』と思われてないし・・・」
「なんでそんな自信ないの!」
面倒くさくて、走って逃げちゃった。後ろでキャーキャー声がしている。
休み時間は学校内カップルの時間でもあるみたいで、食堂にはカップルの姿がちらほらあった。気まずい。隣の売店に入ると、佐藤くんが買い物をしていた。よくこの休み時間に間食を買いに来ているんだった。
「あっ」今まで話題に挙がっていた本人と出会ってしまった。
「つばさ、よっ」
「そのおまんじゅう、好きだよね」
「安くておいしいから。そこでちょっと食べて行こう、少しあげる」
私は佐藤くんの幼馴染、かつ、一ファンに過ぎないから。好きじゃないの?って聞かれると答えに困るけど、まさに今、この関係性で一緒にいたいと思うのは、そんなに間違っていることかしら。
半分くれたおまんじゅうはあんこがぎっしり詰まっていて甘かった。
2020年6月14日日曜日
2020年6月6日土曜日
角川武蔵野文学賞
タイトルの角川武蔵野文学賞は所沢にできるミュージアムを記念した賞だそうです。
応募してみました。下記サイトにて。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897176365/episodes/1177354054897176384
応募してみました。下記サイトにて。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897176365/episodes/1177354054897176384
2020年5月13日水曜日
鏡の向こう側 (短編)
小説投稿サイトに投稿した作品です。下のリンクのページ。
感想いただけてとても嬉しかったです。書いていたときに自分が思っていた以上のことを考えて読んでいただけたようで…
私のやりたいことが少しできた気がしました。
http://tanpen.jp/211/3.html
大学入学のオリエンテーションが終わって、家に戻った。連絡先を交換した人から食事の誘いが早速来ていた。「明日のお昼集まろ!」人からメッセージが来るの、何年ぶりだろう。飛び上がって喜びたいところだけど、とりあえず風呂に入って、それから返信だ。
曇っている風呂の鏡に何気なくシャワーをあてる。自分の顔を見ると、いつの間にか大人になっていたらしいことに気づかされる。風呂に浸かると、どっと疲れが出た。自分が思っていた以上に全身に変な力が入っていたんだ。眠いわ。温かくなった手のひらで目を覆うと、気が遠くなって…
口に風呂の水が入って、溺れかけて目が覚めた。危ない。ふと鏡を見ると、シャワーの水をかけた部分に中学生の私の顔が映っている。涙目の中学生の私は私と目が合うと、恐怖の混じった驚きの表情を浮かべた。あ、あの日だ。私は気づいたら叫んでいた。
「諦めないで!あんたの苦しみは今日この日のためにあったんだって絶対思えるから!」
思いと一緒に涙が溢れた。でも、鏡の私の涙とは違うんだ。
中学生の頃、変な夢を見た。いや、夢だと思っていた。
いじめにあっていた私は、辛い日に風呂場で泣くのが日課となっていた。シャワーを浴びてしまえば泣いてもごまかせるから。長い時間風呂に入るせいで、のぼせてしまって、意識朦朧夢うつつ、なんてときも結構あった。このまま目覚めなければ良いのに、そう思いながら。まさに夢うつつ、鏡を見ると、全然知らない大人の女性が鏡に映っていた。鏡の女性は何か叫んでいたが、声はこちらの世界には聞こえない。誰だかわからないけど、どこかで会ったことがあるような感じがした。呆然としているうちに、鏡には元の涙目の自分の顔となった。
私が小さい頃死んでしまったお母さんの幽霊だったんじゃないか、そのときはそう思った。毎日私が泣いてばかりいるから心配して出てきたのかな。そう思うと、さらに泣けてきた。たった一人でも、既に死んでいたとしても、私のことを思ってくれる人がいるなら、その人のために頑張らなくちゃ…鏡の向こう側で見ている人のために、せめて強く生きていこう。心の中で強く誓って、またシャワーを浴びた。
鏡には中学生の私はもう消え、大学生の私がいる。…いや、待って、あのときの私。動揺していたけど、大学生の私をお母さんだと思うなんて。そんな老けてないわ。自分の顔を見て思わず笑った。自分の笑顔を久しぶりに見たかもしれない。
感想いただけてとても嬉しかったです。書いていたときに自分が思っていた以上のことを考えて読んでいただけたようで…
私のやりたいことが少しできた気がしました。
http://tanpen.jp/211/3.html
大学入学のオリエンテーションが終わって、家に戻った。連絡先を交換した人から食事の誘いが早速来ていた。「明日のお昼集まろ!」人からメッセージが来るの、何年ぶりだろう。飛び上がって喜びたいところだけど、とりあえず風呂に入って、それから返信だ。
曇っている風呂の鏡に何気なくシャワーをあてる。自分の顔を見ると、いつの間にか大人になっていたらしいことに気づかされる。風呂に浸かると、どっと疲れが出た。自分が思っていた以上に全身に変な力が入っていたんだ。眠いわ。温かくなった手のひらで目を覆うと、気が遠くなって…
口に風呂の水が入って、溺れかけて目が覚めた。危ない。ふと鏡を見ると、シャワーの水をかけた部分に中学生の私の顔が映っている。涙目の中学生の私は私と目が合うと、恐怖の混じった驚きの表情を浮かべた。あ、あの日だ。私は気づいたら叫んでいた。
「諦めないで!あんたの苦しみは今日この日のためにあったんだって絶対思えるから!」
思いと一緒に涙が溢れた。でも、鏡の私の涙とは違うんだ。
中学生の頃、変な夢を見た。いや、夢だと思っていた。
いじめにあっていた私は、辛い日に風呂場で泣くのが日課となっていた。シャワーを浴びてしまえば泣いてもごまかせるから。長い時間風呂に入るせいで、のぼせてしまって、意識朦朧夢うつつ、なんてときも結構あった。このまま目覚めなければ良いのに、そう思いながら。まさに夢うつつ、鏡を見ると、全然知らない大人の女性が鏡に映っていた。鏡の女性は何か叫んでいたが、声はこちらの世界には聞こえない。誰だかわからないけど、どこかで会ったことがあるような感じがした。呆然としているうちに、鏡には元の涙目の自分の顔となった。
私が小さい頃死んでしまったお母さんの幽霊だったんじゃないか、そのときはそう思った。毎日私が泣いてばかりいるから心配して出てきたのかな。そう思うと、さらに泣けてきた。たった一人でも、既に死んでいたとしても、私のことを思ってくれる人がいるなら、その人のために頑張らなくちゃ…鏡の向こう側で見ている人のために、せめて強く生きていこう。心の中で強く誓って、またシャワーを浴びた。
鏡には中学生の私はもう消え、大学生の私がいる。…いや、待って、あのときの私。動揺していたけど、大学生の私をお母さんだと思うなんて。そんな老けてないわ。自分の顔を見て思わず笑った。自分の笑顔を久しぶりに見たかもしれない。
2020年4月19日日曜日
カクヨムで投稿します
昨日からカクヨムで投稿してみることにしました。
少し書きためていた短いホラーです…
百物語を目指します。下記リンクを見てみてください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895667524
少し書きためていた短いホラーです…
百物語を目指します。下記リンクを見てみてください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895667524
2020年4月2日木曜日
(短編)私は詩が嫌いになった
投稿した小説です。途中で詩人の名前を間違えてて恥ずかしい…
感想をもらえて嬉しかったです。
私にとって詩を書くのは、きれいな例えじゃないけど、トイレに行くようなもの。日常の色んなことを私のフィルターで消化すると、詩が自然と生まれる。だから外に出さないと体が変になる。
別に誰かに見てほしいと思っていた訳じゃないけど、紙に書くのより管理しやすいから、投稿サイトで投稿しつつ、Twitterでつぶやくことにした。
私みたいにぽつぽつ詩をつぶやく人とか有名人をフォローして、私のフォロワーは20人ほどで、詩をつぶやいても何の反応もなし。時々、「闇を感じる」とか言われたけど、別にいい。たくさんフォローされて、(いいね)って言われている人が少しうらやましいけれど、私の詩はそういうものじゃないから、別にいい。
スマホの通知が突然鳴り続けて焦った。何が起きたかわからない。
Twitterの通知が大量に来ていた。通知の嵐の中、よく確認したら、私のお気に入りの現代詩人の一人、ぷらぷらさんに私の詩がリツイートされた、お褒めの言葉と一緒に。「幻想的。世界の切取り方が美しい。この詩はもっと読まれるべき」
投稿サイトでもTwitterでも、誰にも反応がないのが普通。学校で詩を書く機会もあったけれど、これまで正直誰からも詩を誉められたことはなかった。あ、小学校の先生に、あなたの詩は不幸な感じがする、とか言われたことはあったかな。
詩を褒められたらこんなに嬉しいのか。私の詩はもっと読まれるべき。
その日以降、私の詩はコメントが一気に増え、フォロワーも増えた。コメントが難しい書き方でよくわからないことも多かったし、そんなこと思って書いた訳じゃないよ、というものもあった。ただ、評価は嬉しいし、私の発する短い言葉の意味がどんどん広がるのがドキドキする。ファンみたいな人も出てきて、恥ずかしいけれど、届けたい、とも思った。
ぽつぽつさんは私を発掘したという気持ちがあったようで、色々助けてくれた。出版社などにもコネがあり、詩や短編小説を公表する機会をもらえた。
公表機会が増え、評価の声も幅広くなったが、私が良いと思うものと、良い評価がもらえるものがズレる。
詩を書くことにはじめて悩んだ。ぽつぽつさんは言った。「詩に絶対はない、『意味』だから。自分が良いと思うものを作るか、他人に良いと思われるものを作るか、自分で決めないとね」
ぽつぽつさんは自分が良いと思っているものを作っているのだろうか。寂しそうな顔の意味を私は考えていた。
http://tanpen.jp/210/4.html
2020年3月6日金曜日
(短編)博士とロボット
投稿した短編小説です。感想がもらえて嬉しかったです…
不便な山奥にその研究所はあった。研究所と言っても、ただのボロボロの小屋だ。そこにはほとんどものがない。ただ少しの研究機材と、A博士とAの作った人工知能搭載ロボットの二人がいた。
Aはよく言えば、ある意味純粋で一途な研究者だった。それゆえ、人の社会とは合わず、人の黒い部分を前に辛い経験をしてきたのだった。社会と離れ無欲で追求した結果、人知れず高度な技術でロボットを作り、一緒に暮らしていた。
Aはそういう人だから、ロボットが学習してきたのは、純粋な感情と研究所の周りの自然、そしてそこで流れるゆっくりした時間だけだった。Aはそんなロボットが美しいと思っていた。
あるとき、Aの知り合いの研究者が訪ねてきた。彼はAの能力は尊敬しつつも、性格は逆で、Aを人としては軽蔑さえしていた。というのも、彼は、その研究や能力を人の社会で発表し、役立て、そして認められる、そこに価値がある、という信念を持っていたからだ。
彼はAの研究成果を社会に発表すべきだと思っていた。今回、ちょっとした作戦を練っていた。彼としては、Aの研究は素晴らしいが、Aの狭い世界でとどまり、その結果更なる発展のチャンスを失っていると感じていた。そこで、インターネットをロボットに接続し、広い世界の知識、情報を人工知能で学習させようと考えていた。Aはインターネットのように外の情報を得るツールをほとんど持っていない。研究を少しでも高めてあげたい、そういう彼の善意でもあった。そして社会貢献へと繋げたかった。
Aは外の情報と繋ぐことを拒んだが、純粋なロボットはこの提案に賛成した。
「私は外の世界を見てみたいです。」
彼はロボットがこんなことを言うので正直驚いていた。この研究は本当にすごい。
Aも、お前がそう言うなら、と了承した。
彼の持ってきた機材により、山奥の研究所でもコードを繋げばインターネットと接続できる。これで世界中の英知を学習させられる…
接続した瞬間、ロボットは恐ろしい表情を浮かべ、倒れ込んだ。そして自らコードを抜いた。
「お前は何をした!?」
Aはロボットに駆け寄り、彼を睨んだ。
彼には何が起きたかわからない。
「博士…人は恐ろしいですね。これを接続した途端、大量の悪意が見えました。」
「そうだ…だからだ、私が人の社会から離れたのは。こうなると気づいてやれなくてすまない。」
彼はもう二度とこの研究所に来ることはできないと感じ、機材と去っていった。
http://tanpen.jp/209/2.html
不便な山奥にその研究所はあった。研究所と言っても、ただのボロボロの小屋だ。そこにはほとんどものがない。ただ少しの研究機材と、A博士とAの作った人工知能搭載ロボットの二人がいた。
Aはよく言えば、ある意味純粋で一途な研究者だった。それゆえ、人の社会とは合わず、人の黒い部分を前に辛い経験をしてきたのだった。社会と離れ無欲で追求した結果、人知れず高度な技術でロボットを作り、一緒に暮らしていた。
Aはそういう人だから、ロボットが学習してきたのは、純粋な感情と研究所の周りの自然、そしてそこで流れるゆっくりした時間だけだった。Aはそんなロボットが美しいと思っていた。
あるとき、Aの知り合いの研究者が訪ねてきた。彼はAの能力は尊敬しつつも、性格は逆で、Aを人としては軽蔑さえしていた。というのも、彼は、その研究や能力を人の社会で発表し、役立て、そして認められる、そこに価値がある、という信念を持っていたからだ。
彼はAの研究成果を社会に発表すべきだと思っていた。今回、ちょっとした作戦を練っていた。彼としては、Aの研究は素晴らしいが、Aの狭い世界でとどまり、その結果更なる発展のチャンスを失っていると感じていた。そこで、インターネットをロボットに接続し、広い世界の知識、情報を人工知能で学習させようと考えていた。Aはインターネットのように外の情報を得るツールをほとんど持っていない。研究を少しでも高めてあげたい、そういう彼の善意でもあった。そして社会貢献へと繋げたかった。
Aは外の情報と繋ぐことを拒んだが、純粋なロボットはこの提案に賛成した。
「私は外の世界を見てみたいです。」
彼はロボットがこんなことを言うので正直驚いていた。この研究は本当にすごい。
Aも、お前がそう言うなら、と了承した。
彼の持ってきた機材により、山奥の研究所でもコードを繋げばインターネットと接続できる。これで世界中の英知を学習させられる…
接続した瞬間、ロボットは恐ろしい表情を浮かべ、倒れ込んだ。そして自らコードを抜いた。
「お前は何をした!?」
Aはロボットに駆け寄り、彼を睨んだ。
彼には何が起きたかわからない。
「博士…人は恐ろしいですね。これを接続した途端、大量の悪意が見えました。」
「そうだ…だからだ、私が人の社会から離れたのは。こうなると気づいてやれなくてすまない。」
彼はもう二度とこの研究所に来ることはできないと感じ、機材と去っていった。
http://tanpen.jp/209/2.html
2019年6月18日火曜日
文章(小説からレポートまで)販売します
小説や詩、ときにはレポートなど、欲しいな、書いてほしいな、という方はいらっしゃいませんか。
もしよければ私書きますよ!ということで、下記サイトにて文章執筆サービスを出品してみました。
https://coconala.com/smartphone/services/797831?utm_source=sys_listed&utm_medium=email&utm_content=s&utm_campaign=sysmail
もしよければ買ってください!サービスを売るのに興味がある方も、このサイト面白いので覗いていってください。
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